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減圧式オゾン殺菌庫 HZ-SVシリーズ

消毒:着衣 / マスク / キャップ / パソコン / 実験動物飼育ケージ / 実験器具 等
※処理条件、処理回数によって壊れる恐れがあります

  • 片扉式(Single-Door-Type)
    殺菌対象物を滅菌バッグなどに入れ高度消毒します
  • 両扉式(PassBox-Type)
    通常区域から清浄区域へ搬入する器具などをパスボックスで高度消毒します

特徴

  • 減圧、常圧のモードを選択でき対象物に合わせた処理が可能
  • 減圧処理では予め缶内を真空にしオゾンを注入するため、浸透しにくい対象物を処理するのに最適
  • 高濃度オゾンと高効率分解機能により短時間処理
  • 高濃度用オゾン濃度計搭載で、CT値を全て自動で管理
  • 安全対策として漏洩センサーを搭載し、万が一のオゾン漏れにも対応
写真:減圧式オゾン殺菌庫 HZ-SVシリーズ
写真:減圧式オゾン殺菌庫 HZ-SVシリーズ

オゾン殺菌処理フロー


オゾン殺菌庫CT値

減圧処理

減圧処理

  1. オゾン殺菌庫缶内をオゾン殺菌に必要な温度、湿度条件に調整する。
  2. オゾン殺菌庫缶内を-70kPaまで減圧後、オゾンを注入する。
    缶内を減圧するため、缶内対象物内の邪魔な空気が排出され、代わって注入されたオゾンが対象物内部まで浸透する。
    オゾンの殺菌効果の指標はCT値(オゾン濃度×反応時間ppm・min)で表される。オゾン殺菌庫減圧処理の場合、オゾンを注入し、対象物に浸透する範囲を有効CT値として積算する。
  3. 缶内は、オゾンの注入により常圧(0kPa)に戻るため、-70kPaが-10kPaに戻った時点で再度缶内を減圧し、オゾンを注入する。本動作は、計画したCT値に到達するまで繰り返す。
  4. 缶内のオゾンをオゾン分解触媒により酵素に分解し、缶外に排出する。
  5. 缶内温度を上げ、対象物内部のオゾンを排気すると共に、缶内を乾燥エアレーションする。

常圧処理

常圧処理

  1. オゾン殺菌庫缶内をオゾン殺菌に必要な温度、湿度条件に調整する。
  2. オゾン殺菌庫缶内を常圧の条件で缶内にオゾンを注入する。
    オゾンの殺菌効果の指標はCT値(オゾン濃度×反応時間ppm・min)で表される。オゾン殺菌庫減圧処理の場合、オゾンを注入し、対象物に浸透する範囲を有効CT値として積算する。
  3. 缶内のオゾンをオゾン分解触媒により酵素に分解し、缶外に排出する。
  4. 缶内温度を上げ、対象物内部のオゾンを排気すると共に、缶内を乾燥エアレーションする。

バイオロジカルインジケーター(BI)による殺菌試験結果

殺菌庫を減圧/常圧の条件下で、CT値を100,000、150,000、300,000で処理

オゾン用BI

オゾン用BI
芽胞 B.atrophaeus 106cfu(Raven社製 ATCC No.9372)

条件 減圧殺菌 常圧殺菌
CT値(ppm・min) 100,000 150,000 300,000 150,000 300,000
B.atrophaeus 106cfu
ATCC No.9372
2/10 0/10 0/10 0/5 0/5
(陽性 / 検査数)
減圧の一指標となる106cfuの芽胞を殺菌

<引用文献>外部委託試験:委託試験先 国立大学法人信州大学


基本仕様
型式 HZ-SV(片扉式) HZ-SVW(両扉式)
寸法
()はハンドル等の突起物を含む寸法
外観寸法:W1300×D1085(1170)×H2000(2114)mm
缶内有効寸法:W600×D507×H600mm
外観寸法:W1650×D864(1092)×H2200mm
缶内有効寸法:W500×D700×H500mm
オゾン発生量 5g/h以上
処理時間 4時間以内(処理条件により異なる)
電源 3相AC200V 50A
皮相電力 5.0kVA(端子台受け)以下(設備ブレーカー:AC200V、50A)
重量 約900kg 設置条件により異なる
装置周囲温度 20~30℃
装置周囲湿度 30~85%RH
周囲気圧 大気圧
付属品 網棚用フック8個 網棚2枚
給水 純水を使用(2.5ℓ/1回処理)
排水 排水量 2.5ℓ/1回処理(流量 2ℓ/min)
特記事項 ・缶内オゾン濃度計 紫外線吸光式付
・印字プリンタ感熱ラインドット式付(缶内オゾン濃度、CT 値、缶内温度、缶内湿度を記録紙に記録)
・湿球温度計測用ウイックは、1ヶ月毎に交換要

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